肉離れ

肉離れとは、筋肉線維の断裂です。（ぎっくり腰、ぎっくり背中も、肉離れと同じです。）

【自家筋力によるもの】

・こむら返り（足がつる）

・肉離れ

・筋・腱断裂

【筋肉に外力が加わったもの】

・筋挫傷

筋力は互い違いに並んだ筋線維の束が収縮してかみ合うと発生します。

ゴム紐と同じで、伸ばされながら収縮すると最大筋力が発生します。

強く収縮した筋肉がそのまま固まってしまった状態がこむら返りです。（筋肉が痙攣した状態）

その筋力に筋線維が負けたときに「肉離れ」は起こります。

まれに、筋肉や腱が完全に切れることがあります。

筋肉をストレッチした時の痛みで重症度がわかります。（図の角度は目安です）

肉離れ、ぎっくり腰は、ケガした当日に当院にて治療を行えると、痛みがかなり軽減します。

筋肉線維の断裂した部位の周辺の筋肉が、およそ4～5時間ぐらいで硬直するため、１～2日で治療が出来ると良いです。

治療で触る前に、まず必ず確認するのが筋肉線維の断裂部位です。

断裂部位をマッサージすると、ケガをえぐることになるため確実に悪化します。

断裂部位を特定したら、断裂部位に響かないように周辺の硬直している筋肉を丁寧に緩めます。

その後は、ｉｃｉｎｇ、圧迫、安静です。

治るのに軽症の肉離れで2週間、重症の肉離れで4週間かかります。

治療せずに放置すると、断裂部位がしこりとして治るため同じ部位が肉離れを起こしやすくなります。

肉離れは、その重症度により安静、湿布、ぬり薬、内服薬などが必要になります。（薬は医科で処方となります）

マッサージとストレッチは治療にも必要ですが、その予防も大切なのでしっかりと指導を受けてください。

ストレッチ痛がとれて、通常のストレッチ感（伸ばされている感じ）になるまでジャンプやダッシュは避けるべきでしょう。

本格的にスポーツに取り組んでいる方は、始める前に脚の太さや筋力を測定して筋肉のアンバランス差を確認しましょう。

再発の原因となります。